のんびり息子と天パパパ

発達障がいグレーゾーンの息子とすごす日々の記録。小学校編。

子育ての現場では本当に男性が差別されるのか、主夫が実体験から考えてみた

先程、はてな匿名ダイアリーで「子育ての現場では男性が差別される」という下記のエントリーを読みました。

anond.hatelabo.jp

 

私も主夫として子育てに関する現場に子供を連れて出ているので考えることは色々ありました。

ブックマークコメントにもありましたが、場所や環境にもよる部分は大きいと思いますので、あくまで私個人の場合という事で書いてみようと思います。

子どもがまだ幼稚園なので、小学校入学前までの事例になります。

また、私が住んでいる地域は田舎なので男性の子育て参加がまだそこまでは進んでいないのではないかと思われます。

 

子育て現場では男性が圧倒的にマイノリティー

まず、前提として子育ての現場では男性自体がかなりの少数派です。

「イクメン」という言葉もできて昔と比べれば育児に関わる男性も増えてはいると思いますが、それでも圧倒的に育児の場においては父親は少数派です。

それに加えて子育て現場では、スタッフの方々も女性がほとんどです。

子育て支援センターのスタッフ、保健師さん、保育士さん、幼稚園の先生など男性の割合は1割にも満たないと思います。

 

 

特定の育児の現場において父親の参加が想定されていない

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男性が圧倒的に少数派の育児の現場において、私が感じたのは

「特定の育児の現場においてはそもそも父親の参加が想定されていない」

ということでした。

もちろん保育園や幼稚園の送り迎えなど父親の姿を多く見かける場面もありますが、逆に父親の姿を1度も見たことが無い場面もいくつかありました。

 

以下、自分なりに分けてみました。

 

父親の参加実績が多い育児の現場

・幼稚園、保育園の送迎

・遠足や運動会等の大きな行事

 

幼稚園や保育園の送迎は父親の方が多い場合なども見かけられます。

お父さんの活躍の場のひとつでもあるのではないでしょうか。

 

運動会は一家全員で参加が多いですね。

遠足はバスの都合上父母どちらかだったのですが、父親が参加しているご家庭も多数ありました。

こちらもやはり、父子の思い出づくりの一つの場なのではないかと思います。

私も何度か一緒に遠足に行っていますが、普段とは違う場所で子どもと遊ぶのは楽しかったり家とは違う子供の一面を見ることが出来てとてもいい経験になりますね。

 

父親の存在が想定されていない育児の現場

・主に未就園児が通う子育て支援センター

・自治体の親子教室

・幼稚園の行事の準備などの平日の集まり

 

子育て支援センターに関しては平日は他の父親を見たことは一度もありませんでした。

「狭い空間に男性が一人」という状況になるため、父親にとっては一番ハードルが高い場所だと思います。

私も当初は馴染むのにとても苦労しました。

▼こちらの記事にまとめています

kenmoja.hatenablog.com

知り合いになったお母さま方は、皆さん「夫は休みがとれてもこういう所には来たがらない」という風に言っていました。

何となくわかる気がします。私も自分が働いていたころは「子育て支援センターに行く」という事自体が想像すらできませんでした。

 

自治体の親子教室や、幼稚園の平日の集まりに関しても全て「平日昼間」ということが父親が参加を想定していない理由になると思います。 

 

遠足などの大きな行事であれば有給を取って参加する父親もいますが、平日の昼間に子育て支援センターや親子教室の為に休みを取るのは難しいのではないでしょうか。

 

上記のような、父親の参加が想定されていない子育ての現場ではスタッフの方々の呼びかけも「お母さん方!」ですし、名前自体も「母子○○」「ママ○○」だったりして疎外感を感じる場面はありました。

 

結局子育ての現場で父親は差別されるのか

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さて、最初の匿名ダイアリーのエントリーの内容に戻りますが、私個人の経験による感想としては「差別」はされていませんが、「気まずい思いをする」「疎外感がある」場面は多くあった気がします。

そういう場面に遭遇してしまい子育ての場に出るのが嫌になる父親もいるのではないかとは思います。

 

以下匿名ダイアリーにあった情報を検証してみます。

 

「挨拶しても返事もしてもらえない」

という状況は今まで一度もありませんでした。

ママ友が出来るか?という問題になるとまた違う話になってきます。

以前下記の関連エントリーを書いています。

kenmoja.hatenablog.com

 

「リトミックなどで周りの方と手をつないでと言われる」

これは今まで何度かありました!

確かにとても気まずい状況です。

こちらは同性でも場合によっては気まずいのではないでしょうか!?

私としては体育の授業におけるフォークダンスのようなものとして考え何とか乗り切りました。

 

「自治体のパンフレットが「先輩ママに聞いてみよう!」などママ関連ばかり」

こちらはちょっと納得してしまいました。

私が住んでいる自治体が去年作成した子育て総合ポータルサイトの名称が「○○ママネット」だったんですね。

男性も子育てに参加しよう!という風潮の中、「ママ」という名称を使うのはいかにもお役所仕事ですね。これでは父親にとって子育てが他人ごとになってしまいます。

 

父親が子育ての現場に参加しやすくなるためにはどうすればいいか

子育ての現場に出てくる男性が増えれば気まずさは解消されると思いますが、まだまだ時間がかかるのかもしれません。

実際少し仲良くなったお母さん方に話を聞いてみると「子育てに熱心に取り組んでいる父親はとてもうらやましい」「子育てに取り組んでいる父親はすごい」といったプラスのイメージを持たれている方が多いので、「差別」という認識はあまりないのではないでしょうか。

どちらかといえば少数派の「父親」に対してどう接していいのかわからないのではないかと思います。

どうしても女性側からしても、異性には少し壁が出来てしまうのは仕方がないことなので、父親・母親という枠ではなく、同じ子育てをしている「同志」として気軽に接すると気まずさも解消されるのかもしれないですね。

 

女性ばかりの場にいると、男性は心が折れがちになってしまうこともあるので、世のお母さま方はそんな父親を見た時には温かい目で見守ってあげてください。

 

今うけている「子育て支援員」の勉強も周りが女性ばかりで気まずいですが、何とか頑張っています。世の父親が子育ての現場に出やすくなるように少しずつでも変えていければいいかなと思っています。

女性も男性も関係なく楽しく子育てができるようになるのが一番いいですね!

お読みいただきありがとうございました。