のんびり息子と天パパパ

発達障がいグレーゾーンの息子とすごす日々の記録。小学校編。

「子育ては辛い」と言ってはいけないのか。バイキングでの山田邦子さんの発言をうけて考えた

昼間はあまりテレビをつけていないのですが、今日たまたま見たフジテレビ系列の「バイキング」で子育てに関する話題が出ていました。

そこでの山田邦子さんが発した意見が「これはひどい」と思ってしまうような内容で、炎上するだろうなと予測していたところやはりtwitterでは批判意見が沢山出て、ネットのニュースにもまとめられていました。

山田邦子さんのバイキングでの発言

番組でとりあげられた男性のツイートは過去のもので、事件を起こしてからの物ではありませんでしたので、この記事では事件については言及しません。

男性は過去に育児休暇を取得したことがあったらしく、Twitterにて

「育児休暇中は主婦の方々の方がずっと大変だと思いました。孤独だし達成感ないし、ずっと締め切りに追われてる感あるし」

と言うような内容をツイートしていたようです。

 

それを見て山田邦子さんは

「子供と一緒にいて孤独とか達成感ないなんて思う?」

「一番幸せな時期なのに」

と発言していました。 

 

実際に子育てって孤独で達成感がない

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「子どもがいても孤独」というのは一見矛盾しているように見えますが、乳児とは会話も意思疎通もできないので本当に孤独なんですよね。

楽しいこと、辛いことがあっても共有する相手が居ません。

相談したいことがあっても周りに誰も居ません。

幼児になっても言ってることが意味不明だったり意思疎通が大変だったりするとやっぱり孤独です。

 

誰か大人と話したくなります。

 

達成感にしても大きなスパンで考えれば節目節目で達成感はあるとは思うのですが、毎日同じことの繰り返しでやりがいは特にありません。さらに、誰にもほめてももらえません。

ちなみにこのあたりについては番組進行側にいたフットボールアワーの後藤さんも同様の意見を出していました。 

 

発言を受けての私の考え

私は現在主夫をしているので子どもと一緒にいる時間はとても長いです。

そんな中で子どもと一緒にいて孤独を感じるし、達成感がないことも多いです。

辛いと感じることもたくさんあります。

私自身も、育児をしてみるまではこんなに辛くて大変なものだとは想像していませんでした。

一方で、幸せに感じることもたくさんありますし、楽しいこともたくさんあります。

 

幸せな時もあれば孤独で辛いときもある。

育児にかぎらず、何においても、そんなもんじゃないでしょうか。

今回の発言は

「子育てをしていて幸せなはずなんだから、孤独とか達成感が無いなんて思うことはおかしい」

という一方的な考え方の押し付けが視聴者の反感を買ったのではないかと思います。

こんな考え方を押しつけられてしまうと、世の母親たちは「辛いって思う私がおかしいのかな」と、どんどん追いつめられてしまいます。

 

世間の子育てのイメージ

山田邦子さんの発言は極端すぎるにしても、意外と「子育ては楽しくて幸せなものだ!」と思いこんでいる人もいるのではないでしょうか。

「子育てが辛い」というのは、子育てを経験した人が抱く感情です。

子どもではなくても、年の離れた兄弟の世話をしたことがあって大変だと思った人もいるでしょう。

子どもがいても、育児に関わる時間によっては大変さがわからない人も居るかもしれません。

 

私も実際に仕事で出会った親世代の方から

「子育てなんて男がする必要ない!母親に任せておけばいいだろ」

と言われたことがあります。

その方にはお子さんはいらっしゃるようでしたが、子育てが「辛くて大変」だという認識はなかったようです。

 

どんなことでもそうですが、自分が経験をしていないことにはなかなか想像が及ばない部分もあるかと思います。

山田邦子さんにしても、例えば一般人から

「芸能人って好きなことを仕事にしてお金たくさんもらえていいですね。毎日が楽しくて辛いことなんて一つもあるはずがないですよね」なんて言われたら、反論したくなるかもしれません。

 

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今の自分が辛いか幸せか考えてみた

現在息子は4歳で、会話はある程度成立しています。

発達障害グレーゾーンでこだわりが強いので育児の難易度は少し高いかもしれません。

幼稚園や療育に通っているおかげで、以前よりは離れている時間があります。

そういう意味では少し楽にはなりました。

 

そんな私の辛かったこと、幸せだったことを過去24時間で振り返ってみます。

 

辛かったこと

・家にいる時は何をしていても3分おきぐらいに呼ばれる

・1時間くらいずっと膝の上に座られる

・床に広げられて通行の邪魔になっているオモチャを片付けようとしたら怒られる

・1時間くらいお店屋さんごっこに付き合わされる

・1時間くらい食パンマン役をやらされる

・お風呂に入る時に脱いだパンツをふざけて投げられて、洗濯機の裏の魔境に消える

 

書いてみると結構辛いですね。

人間ってものは生活のなかで3分おきに呼ばれたらノイローゼになってもおかしくないのではないでしょうか…。

仕事で言えば超絶ブラックで理不尽な得意先に24時間対応しているようなものです。

脱いだパンツが洗濯機の裏に消えた時には流石に叱りました。

「投げないでね」と注意した直後だったので、つい感情的になってしまいました。

 

幸せだったこと

・子どもの笑顔がとってもかわいい

・お出かけの際に事前の約束を全部守って行動してくれた

 

以上です。

まぁ、普通に暮らしていると辛くて大変なことの方が多いんですよね。

うちはもう夜はまとめて寝てくれますが、乳児の場合は時間関係なく365日24時間泣いたら対応しなければいけません。ブラック企業もびっくりです。

でもやっぱり子どもの笑顔を見ていると、とても幸せです。

 

ということで、子育ては辛いことも幸せなこともあります。

世の中白黒はっきりなんてつかないですね!

 

子育てが辛いと言わせてほしい

子育てをしていて辛いことも幸せなこともあります。

辛いことは辛い、大変なことは大変ということぐらいは許してほしいです。

ブログを見ていても子育ての愚痴もたくさん書かれています。

育休をとった男性が育児してみたら仕事より辛かったという記事を読んだこともあります。

 

子どもの事は大好きでとても大切に思っていても、やっぱり辛い時もイライラするときもあるんです。

「子育てが辛くて大変」ということがもっと広まってくれれば子育てに関する支援がさらに深まるのではないかと思います。

たとえば「パタハラ」という言葉にしても、パタハラをしている相手は育児の大変さが想像できていないのではないでしょうか。

孤独感や達成感のなさへの対処に関しては周りのサポートも必要になってきます。

核家族化している現状では親だけで子育てをすることには限界があるのかもしれないです。

 

最後に、「子育ては大変で辛い!」

「でも楽しくて幸せなこともあるよ!」

 

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お読みいただきありがとうございました。