のんびり息子と天パパパ

発達障がいグレーゾーンの息子とすごす日々の記録。小学校編。

【育児】発達障害グレーゾーンの息子の小学校就学先相談に向けて

4月から年長の学年になる発達障害グレーゾーンの息子にとって、2017年は入学する小学校のクラスが決まる大事な年になります。

去年の4月に「教育委員会」が主催の「発達が気になる子向けの入学に関する説明会」に参加して、その後も療育先や周りのお母さま方の話なども聞いて準備をしていました。

小学校入学自体は来年度の4月になりますが、就学先が特別支援級になるのか通級になるのか普通級になるのか決まるのは今年の12月なので今年はこのブログでも随時経過を書いていくことになると思います。 

悩んだり不安になったりすることも出てくると思いますので、文章にすることで情報や自分の気持ちを整理することも目的です。

また、同じような境遇の方には少しでも参考になればと思います。

まずは年初に自分の整理も兼ねて現状で分かっていることを書いておきます。

 

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インクルーシブ教育システム

私も小学校入学について調べるまでは知らない言葉だったのですが、現在は発達障害児の就学に関しては「インクルーシブ教育システム」が大前提になっています。

 

そこで、インクルーシブ教育ってどんなことなの?と調べてみると

文部科学省の資料に記載がありました。以下文部科学省の資料より引用です。 

① 障害のある者が一般的な教育制度から排除され ないこと

② 障害のある者に対する支援のために必要な 教育環境が整備されること (基礎的環境整備)

③ 障害のある子供が、他の子供と平等に「教育を 受ける権利」を行使するため、個々に必要となる 適当な変更・調整(合理的配慮)が提供される こと 等

 ※ 「インクルーシブ教育システム」と必要な要件は、平成18年に国連で 採択された「障害者の権利に関する条約」において初めて提唱された、 新しい概念である。

お役所独特のとても難しい言い回しで書かれています。

要約すると

 

・障害がある子でも他の子と平等に教育を受ける権利がある

・障害がある子が他の事同じ教育を受けるために合理的配慮を提供する必要がある

・平成18年に国連採択された国際的な新しい概念である

 

ということです。

大きな流れとして「障害がある子でもなるべく他の子と一緒に同じ教育を受ける事が出来るようにする」というシステム作りを目指しているようです。

実際にはシステムづくりに関しては校長や教頭の方針にかなり左右されていたり、新しい制度なので現場に浸透していなかったりで、各学校によって対応状況にかなりの差があるようです。

 

発達障害児の小学校就学先

次に、発達障害児及びグレーゾーンの子が小学校入学時に所属する可能性がある就学先をまとめてみます。

 

特別支援学校

いわゆる地域の公立小学校とは別の特別支援学校です。

公立小学校普通級

普通の小学校の普通のクラスです。

公立小学校普通級 通級指導

普通の小学校の普通のクラスに在籍しながら、週に1度他の場所に行き「通級指導」という指導を受けます。

最近はこちらの「通級指導」が急増しているそうです。

立小学校特別支援学級

公立小学校で普通のクラスとは別にある特別支援学級です。

特別支援学級の中でも子どもの特性に対応して「情緒」「知的」等クラス分けをされています。

 

小学校就学先はどのような流れで決まるか

私が住んでいる自治体の小学校就学先決定までの流れです。

 

普通の子の場合

就学児健康診断(秋頃)

問題なければ地域の小学校へ

 

発達障害やグレーゾーン、発達が気になる子の場合

教育委員会との早期相談(親の希望があれば4月頃から複数回)

就学児健康診断(秋頃)

教育委員会の会議(専門家も入る総合的判断、11月頃)

会議の判断をもとに保護者の意見を最大限尊重して最終的な合意形成(12月頃)

就学先決定(12月頃)

 

普通の場合と比べて準備がとても早くから始まります。

「早期相談」を希望される方も年々増えているそうですが、幼稚園や保育園で発達に関する事を指摘されて相談を勧められても「うちの子がそんなはずはない!」と突っぱねて相談しないパターンもあるようです。

 

今年度年長で就学先が決まった他のお母さま方の話を聞く限りでは就学先に関して最終的には「保護者の意見」が尊重されるようです。

また、次年度小学校に入学する子は全員が受けることになる就学時健康診断で、今まで何の指摘もされなかった子が、「発達障害かもしれない」と初めて指摘されるパターンも結構あるそうです。

  

自分の子どもに当てはめてみると

現状で自分の息子に当てはめてみます。

就学先の可能性

「特別支援学校」は募集人数の問題や上記インクルーシブ教育の流れ上、可能性ほぼゼロではないかと思います。実際に見学に行った際にも特別支援学校の校長先生がしきりに「地域の普通の学校へ」と言っていました。

 

公立小学校で「特別支援級」になるか「通級」になるか「普通級」になるかを周りと相談しながら考えていく1年になると思います。

 

就学先を考えるための準備

〇知能検査

「知的な遅れがどれくらいあるか」が就学先が決まる際の指標にもなるので、知能検査を受けておくことが必要になります。

医療機関や療育機関と相談しながらWISK-Ⅳを受ける予定です。

5歳から受けられるようですが、早生まれで周りより遅れているので、受けるタイミングが難しそうです…。

 

〇子どもの特性や支援内容をまとめたサポートブックの作成

子供の成育歴や特性、得意なことや苦手なこと、日々の生活でサポートが必要なことなどをまとめた書類です。私が住んでいる自治体では就学に向けて独自のフォーマットが準備されており、家庭記入欄の他に幼稚園・保育所から小学校への連絡事項の記入欄も設定されています。

こちらも療育機関や幼稚園と相談しながら作成していく予定です。

 

〇小学校の特別支援級の見学

4月の説明会で「早めに動いてほしい」と言われたので、去年の秋に「小学校の特別支援級を見学したい」と教育委員会に連絡したところ「まだ必要ない」と断られました。

他のお母さんに聞いてみても「年長だから見学したい」と言っても2,3か月放置されたと言っていた方もいたので、今年の説明会の時に教育委員会の担当の方にいつ見学すればいいのか直接質問してみる予定です。

 

〇ママ友との情報交換

実際の流れに関しては、今年年長さんのお子さんがいらっしゃる方が教えて下さることがとても役立つ情報になっています。

同じ学年のお母さま方とも途中経過も含めて今後もお互いに相談しながら情報交換していこうと思います。

また、ブログで就学先決定までの流れを書いている方もいらっしゃるのでいつも参考にさせていただいています。

id:rynahさんのブログでは相談から就学先決定までの流れがリアルタイムで特に詳しく書かれていてとても参考になりました。

 

子どもに特性に応じた就学先

子どもの就学先に関して動く際に、まずは親が子どもの特性をさらに理解していくことが必要だなと感じます。

例えば「特別支援級」でも「おとなしい特性の子」の場合には騒々しい子が多いクラスは合わないことになります。

知力検査の数値が高くてあまり発達の遅れもなくても、いわゆるアスペルガー症候群のように、周囲とのやり取りが上手くいかないので通級を希望するパターンもあると思います。

 

これから

「どの学級がいいのか、どのような支援が必要なのか」子どもと向き合いながら、周りと相談しながら就学先を決められるように、親として今年一年できるだけの事をしていこうと思います。 

発達障害がある子のためのおうちでできる就学準備

発達障害がある子のためのおうちでできる就学準備

 

 調べてみたら就学準備に関する本もあるようなので日々勉強していきたいです。

 

お読みいただきありがとうございました。