のんびり息子と天パパパ

主夫修行中の天パパパが、発達障がいグレーゾーンの息子とすごす日々の記録です

支えられる側から支える側へ。子育てを取り巻く社会を変えることは小さな一歩から

先日子育て支援員研修に参加してきた事によって、改めて現在の子育て事情について考えることが増えました。

 

実際、自分が子育てをしてみて想像していた以上に大変でした。

世のお母さん方はこんなにすごいことをしていたのかと驚きました。

今もそうですが、以前は更に毎日いっぱいいっぱいの日々でした。

そんな中で色々な人に助けられました。

子育てについて教えていただいたこと、困っているときに助けていただいたこと、外を歩いていて見知らぬ人に声を掛けていただいたこと。

初めての子育てで真っ暗闇を手探りで歩いていた自分達家族にとっては、周りの方々の支えがとてもありがたいものでした。

自分が周りに支えてもらったからこそ、同じように子育てをしている方々に何か支えになることができないかなと思い「子育て支援員研修」も受けてみることにしました。

 

子育て支援員研修の講義の中でも「地域で子育て家庭を支援していくことで、子育て家庭が支援される側から支援する側に移行していくことも期待していく」といった内容もありました。

実際には子どもが独立するまでは「支援される側」という側面もなくなるわけではないと思うので「相互支援」という事にはなるのだと思います。

 

研修の他の参加者の方も、自分が子育て支援制度でとても助かったので次は自分が還元していきたいと言っていた方も多数いらっしゃいました。

 

子育て世帯を取り巻く現状

支援員研修の参加者の一人が何気なく

「最近の親は親になりきれていない」

というようなことをおっしゃっていました。

特に悪意があったわけではなく、ご自身が子育て支援の現場で働いていての感想だと思います。

私は以前に親になるための勉強をする機会が無いという記事を書いたことがあったので

どうして親になる勉強をする場がないのか

現在子育てをしている立場からの意見として、

「親になって初めて子どもに接したので接し方がわからない」

核家族化しているので見本も相談相手もいない」

「育児の仕方も変わってきていて親から教えてもらうのも難しい」

「子育てに関する本も色々ありすぎて正解がわからない」

といったことをお話ししたところ、「確かにそうかもしれない」と納得されていました。

その方が子育てをされていたころよりも、子育て世帯以外の人が子どもに接する機会が更に減っているのかもしれないとも言っていました。

 

と、ここまで書いていたところで気分転換に他の方の記事を読んでいたところ、ある記事が目に留まりました。

 

こちらを書かれている円野まど (id:ma-corpus)さんは子どもがいるわけではありません。

子育て当事者ではない方の立場から、公共の場での子どもに対する反応について書かれていました。

読んでいて色々考えさせられましたが、一か所、特にハッとする場面がありました。

こどもが新幹線で騒ぎ始めてしまった際に、母親が子供に対して

「ねえ・・・ママ、もう電車に乗れないよ・・・・。こんなに ~ちゃんが静かにしてくれないから、もう何があっても新幹線に乗らないよ・・・。」

と言っていたそうです。

この言葉、実は私は時々使ってしまいます。

お店の中で急に騒いでしまった時。

散歩中に静かな住宅街で急にぐずってしまった時。

「もう○○できなくなっちゃうよ」

とつい言ってしまうのです。

子どもに言い聞かせているのか、自分がもう耐えられなくて言ってしまっているのかは自分でもよくわかりません。

 

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まどさんも記事の中で触れていますが、いくら静かにさせようとしても子どもが絶対にそのタイミングで静かになるとは限りません。

特性として、じっとしていることが難しい子もいます。

 

ですが現在のマナーとしては「子供は公共の場所では騒がない」という事になっています。

周囲の方が「子どもがうるさい」と思うことも普通の事だと思いますし、そう思うことを否定するわけでもありません。

親からしても子どもの声が騒々しいと感じることだってあるので分かっています。

 

親として「子供が騒ぐことをどうしても止められない」という経験をした場合には「もうその場所にはいかない」という選択肢を取ることになってしまうんですね。

「親なんだからちゃんとしつけるべき」という論調があるのもわかりますが

「しつけようと思っても無理」な状況もあります。

どんなにお利口でおとなしい子だってぐずることもあります。

子どもの機嫌なんて「女心と秋の空」よりも変わりやすいです。晴天からゲリラ豪雨みたいなものです。

 

まどさんはお姉さんに子どもがいることで、母親が子供連れで出歩いているときの気持ちを知ったそうです。

子育てが身近なものになったんですね。

恥ずかしながら私は自分に子供が出来てから子育てが身近なものになったので、まどさんの考え方はとても素敵だなと思いました。

 

私個人の意見としては、日常生活の中に「子どもがいる」という事が当たり前の社会になったらいいなと思っています。

 

現在少子化ということもあり、子育てをしている世帯はマイノリティーです。

そして、上記の通り子どもの遊び場など以外にはあまり子どもを連れて出歩きたくは無いというご家庭もたくさんいらっしゃると思います。

子どもに接したことが無い人が増えていくことによって「子どもってとっても迷惑」と思う方も増えていくのではないでしょうか。

「子どもが迷惑だ!」という社会で育ってきた子どもが、将来家庭を持って子育てをしたいと思うでしょうか。

 

社会で子どもを育てる

海外で子育てをされている方のブログを読むと、「社会で子育て」といった言葉をよく見かけます。

 

こちらの記事を書かれているハナ (id:hana0905)さんはミャンマーで子育てをされているそうですが、ミャンマーでは「赤ちゃんは宝」といった社会だそうです。

ミャンマーで子どもを連れて歩くとみんな優しくしてくれるそうです。

 

実は日本でも子供を連れているとニコニコ優しく声を掛けてくださる人もいらっしゃいます。

優しく接して下さる方は大抵は「子育てしてきた女性」なんですね。

中には「子育て中の男性」もいらっしゃいます。

それ以外の方にとっては子どもって普段は接することのない異質なものなんですね。

私も妻も自分達に子どもが生まれるまでは子どもに接したことはほぼありませんでした。

自分が乳幼児の時どうだったのかなんてことも、そんなに詳しくは覚えていません。

 

子どもを大切にする社会というは、社会に暮らす全ての人たちが子どもに接する機会が多くなることで実現するのではないでしょうか。

ミャンマーで子どもが騒いでいないわけではないと思うので、子どもが騒いだり走り回ったりすることも含めて日常なのではないかと思います。

 

また、ロンドンで子育てをしている歌手の宇多田ヒカルさんも海外と日本の子育てについて話していたことがありました。

全文表示 | 宇多田ヒカル「東京は子育てしにくそう」 「ベビーカーに嫌な顔」日本人は冷たい? : J-CASTヘルスケア

ロンドンでは「子連れでどこに出ても嫌な顔はされない」そうです。

 

実際、今の日本は子どもや子育て中の親に優しい社会なのでしょうか。

子どもを連れて歩くとどこに行っても気を使います。

親の口癖は「すみません」です。

ベビーカー問題や授乳問題など子育てに関するネガティブな話題も増えています。

そんな状況で育った子どもが将来大人になって、そんな社会で子育てをしたいと思うでしょうか。

 

私の息子が大人になった時に子育てをしたいと思えるような社会の為に、まず現在子育て中の世代から何かを発信して行ければいいのかもしれません。

日本が急に子育てがしやすい社会にかわることは難しいと思います。

ですが、「男性も育児に関わる」ということや「孫育て」という言葉が出てきて性別や年齢にかかわらず子どもに接する機会は少しずつでも増えて来ています。

そんな子どもに接することが増えた人たちから意識改革や社会への働きかけをしていくことはできるかもしれません。

 

まずは「赤ちゃんや子供がお店や乗り物にいても当たり前」という所から社会で子育てにつながっていくのではないでしょうか。

子ども、親も、そして周りの人たちも配慮しあいながら自然に共存できる社会って素敵ですよね。

私個人ができることとしては、自分が「子育て中にしてもらって嬉しかったこと」を少しでも周りに返していければいいなと思います。

  

お読みいただきありがとうございました。