のんびり息子と天パパパ

発達障がいグレーゾーンの息子とすごす日々の記録。小学校編。

漫画「よつばと!」を子育て中に読み返して感じたこと。社会で子どもを育てる理想郷

前回書いたホットケーキ作りの記事に関して、里山の人形師  coconooさん (id:coconoo)から漫画「よつばと!」のようだったという言及を頂きました。ありがとうございます。

www.coconoodollblog.net

よつばと!は刊行当初から読んでいて現在も購読中ですが、この機会に改めて読み返してみてまた新たな発見が色々ありました。

よつばと!(1) (電撃コミックス)

よつばの視点

よつばと!」の主人公はとても元気な5歳の女の子「小岩井よつば」です。

何でも全力で取り組み日常の些細なことでも素直に楽しんで感動します。

基本的には日常系ギャグ漫画として、日常の些細な出来事がつづられています。

日常も5歳児のよつばにとっては未知の連続なのでその反応がとても面白いです。

 

読み始めた当初はまだ独身でしたので

「子どもってこんな変なことするのかな」

というファンタジー的な要素として読んでいたように思います。

よつばの発想はいつも突然で突飛で。

知らないものは「これ何?」と、素直に聞いて。

冗談で嘘を教えられても信じ込んでしまったりして。

 

実際によつばと同年代の子どもを育てて感じたこと

実際に子育てをして、会話ができるくらいまでに成長してくると、子どもの反応はまさによつばそのものでした。

何でも全力で。

ちょっとしたことでもゲラゲラ笑って。

些細なことでも「これ何?」「どうして?」と興味を持って。

お化けはいないかもと思いながらも、やっぱり怖がっていて。

無理やり起こされるのは嫌なのに、自分で起きた時はテンション高く乱暴に親を起こしにきて。

 

よつばと!」の1巻の帯に書かれている言葉

「いつでも今日が、いちばん楽しい日」

子どもの心が端的に表れているなと思います。

子どもにとっては毎日毎日新しい発見があってとても楽しい日なんですよね。

個人的に好きな話は12巻に掲載されているキャンプの話です。

初めてキャンプに行くワクワク感がとてもよく表れていて、もう少し子供が大きくなったら一緒にキャンプに行きたいなと思いました。 

よつばを取り巻く子どもに優しい社会

よつばと住んでいるとーちゃんは、血縁関係は無い設定です。

「外国で拾って、よくわからないけど育てることになった」

と本人も言っていますが、基本的には実の親子のような関係性です。

何事も自由によつばにやらせてみて、もちろん悪いことをしたときには叱り、遊びを一緒に楽しむ理想的な親子関係が描かれています。

 

そして、特筆するべき点は「周りの他人たち」の関わり方です。

お隣さんの綾瀬一家の3姉妹と、とーちゃんの友人のジャンボ、やんだというキャラクターを中心に、全ての登場人物が自然に「よつば」を受け入れていきます。

買い物途中に出会った人や、食べに行ったお店の店員さんなどまで、みんな自然に「突然現れた」よつばに対して笑顔で接しています。

 

普段クールなキャラも、いざよつばと接すると、つい世話を焼いてしまいます。

よつばは天真爛漫なので、もちろんいたずらをしたり散らかしたり大人に取って困る行動をとる時もあります。

しかしよほどのことが無い限り登場人物はよつばを叱りません。

よつばの側にいるとーちゃんにたいして、「親だからちゃんとしなさい!」とも言いません。

「子どもだから仕方ないな。そういう所もかわいいな」

という反応が多いです。

登場人物がそれぞれの立場で「よつば」に影響を与えていきます。

もちろん、よつばも他の子や大人へ影響を与えていきます。

よつばと!」の世界では親だけでなく社会で子育てをしているのではないかと思います。

 

「社会で子どもを育てる」はファンタジーなのでしょうか。

子どもに接してみると他人の子でもかわいい

自分に子どもが出来て、他の子どもに接する機会も増えました。

不思議なもので、皆さんもよく言っていますが、自分の子どもに対しては叱ってしまうようなことでも他の子には寛容になれるんですよね。

そういう意味でも他の大人が子育てに関わる意義はあると思います。

 

支援センターで知り合った方、幼稚園の子、療育の子、みんなとてもかわいいです。

特に何度か会って名前まで憶えている子は時々顔を見るだけでもとてもうれしくなります。街中などで見かけると声を掛け合って近況報告も楽しいです。

支援センターでお世話になっている学生ボランティアさんが街中で子どもにニコニコ声をかけくれたこともあります。

 

現状では少子化で地域コミュニティも希薄になっているので子育て世代以外が子どもに接する機会は減少しています。

様々な世代が子どもに接する機会が増えれば、子育てに関わろうと思う人も増えるのではないでしょうか。

 

「子育てがしづらい」「子育て世代に厳しい」と言われがちな現状ですが、自分たちの世代から少しずつでも意識を変えて社会で子育てしていければいいのかなと思います。

 

 よつばと!はどの世代にもお勧め

もちろん、「よつばと!」自体は子育てと関係なくどの世代にでもお勧めの漫画です。

自分も独身時代から愛読していましたし、子どもが漫画が読めるようになったら一度読ませてみようと思っています。

有名な漫画なので読まれている方も多いと思いますが、未読の方はぜひ一度読んでいただければと思います。

気軽に読んで笑ったりほっこりしたりできる、間違いなくお勧めの漫画です!

 

今回もお読みいただきありがとうございました。

言及いただいたホットケーキの記事はこちらです。 

kenmoja.hatenablog.com