先日、発達障がいやグレーゾーンに関する記事を書きました。
コメントやブックマークなどでいろいろご意見をいただき、本当にありがとうございます。
ちょうどあの後、子育てに悩んでいる何人かのお母さんと話す機会もあり、さらに色々考えさせられたことがあります。
子どもが必要としている支援を受けることができるかどうか。
それも親次第になってしまっている現状について書きたいと思います。
親の情報収集能力にかかっている
天パパパが住んでいる自治体だけなのかもしれませんが、自治体の相談窓口は意外と正確な情報や多角的な情報を教えてくれません。
発達検査を受ける際にも発達支援センターの職員から
「数か月待ちだと思いますが電話してみてください」
とアバウトな言い方をされました。
他のお母さん方に聞いたところ、皆さん同じようなことを言われたそうです。
そこで何か月も待つなら受けなくていいか…となってしまう親御さんも多いそう。
ですが、実際に電話してみると1か月程度で予約が出来たり、市から勧められた施設以外でも検査が出来たりします。
発達検査を受けるためには、
「市の相談窓口で言われたことを鵜呑みにせずに自分で現実を確かめ、
更に違う施設の情報を収集する」
という能力が必要になってしまっています。
また、子どもの為に時間も作らなければいけません。
親が忙しすぎて検査を受けられないという人も居ます。
自治体の職員が発達検査を勧めているのに、受けるためには個人の力量が必要になるというのはおかしくないでしょうか。
本来であれば、必要としている人が誰でもスムーズに必要としているサービスへたどり着けるべきだと思います。
また、そもそも自治体が何年間も「発達検査は何か月も待つ」という状況を把握しているのにも関わらず、全く改善されないところにも問題はありそうです。
親が子どもの困っている事を認められるかにかかっている
自分の子どもが他の子と少し違うかもと薄々感じていても
・1歳半検診や、3歳児検診などで指摘される
・幼稚園や保育園のスタッフから指摘される
という場面になると、受け入れるのは難しいものです。
指摘された際に、
「自分の子供が発達障がいだというのか!」
「そんなはずはないだろ!」
と怒ってしまう方も多いようです。
このケースでは、母親は納得しても父親が怒るというパターンもあります。
「発達障がい」「グレーゾーン」という言葉のイメージが強すぎて、まずは子供がでこに困っているのかを調べることすらも放棄してしまうのです。
また、吃音症や発語などに関しても、親がなんとなく気がついていても、相談したり受信したりするほどではないかもと考えて小学校に上がってから子供が困ってしまったという話も聞きます。
親が「子どもが困っている」ということを認めなければ必要な支援は受けることはできません。
子どもが必要な支援を受けられるために
・必要としているのに情報にたどり着けない
・親が支援は必要ないと決めつけてしまっている
・家族の理解が得られず母親だけ困ってしまっている
・そもども子どもが困っていることに気が付いていない
色々なケースがありますが、解決策としては
・誰でも必要な情報にたどり着けるために公共から発信する情報を充実させる
・発達障がいについての正しい情報発信をして親に理解してもらう
・発達検査を勧める際にケアをしてあげる
・家族の理解などに関してもケアをしてあげる
というようなことが考えられると思います。
また、「検査を受ける=発達障がい」と考えている方もいます。
「療育=とても特別なもの」と考えている方もいます。
実際、のんびり息子が受けている療育は、普通の一般のお子さんが受けても発達にいいものだと思います。
大人だって、○○セミナーや○○教室などに通うのと同じようなものです。
療育を受けることで苦手な部分を少しでも克服できればいいのではないでしょうか。
どうか正しい情報が広まりますように。
みんな困っている
とにかく子育てで困っている親御さんが多いです。
お子さん自身が困っていることも多いです。
お母さん方と雑談をしているときに、お子さんに関する色々な相談を受けることも多くなりました。
何かできるかな?
自分の今までの体験や、お世話になった専門機関の方々とのネットワークを利用して、困っている親御さんの為に何かできないかなと考える日々です。
おぼろげながら考えていることは、
「子育てに関して悩んでいる方と雑談を交えながら相談を受けて、
必要な専門機関へと案内してあげられないか」
ということです。
自治体の職員は忙しいのかあまり相談に乗ってくれることは少なく、対応も事務的です。役所の窓口に電話するのもハードルが高いんです。
また専門機関を教える際にも「自分で電話して!」と投げるのではなく、仲介して紹介までしてあげることで親御さんの負担も減ると思います。
これが例えばビジネスの場であれば、初対面同士をつないで話がスムーズに進められるようにするのは当然のことです。
気軽に相談できて「子どもに支援が必要かどうか」「必要であればどんな支援か」まで辿りつければいいですよね。
自分が苦労して辿りついた療育の場や子育て支援センターで
「お茶飲みに来る気持ちで、気軽に相談なり愚痴なり話しに来てくださいね」
と言われたことがとても嬉しかったので、1人でも多くの困っている方にそんな気持ちになってほしいと思い具体案を考えています。